鉄さん、どこを見ているの
ご乗車ありがとうございます。先週、霧多布湿原に行ってきました。(・∀・)ゞもちろん、輪行
でも、報告はまた先延ばしです。 …ううぅ…、宿題がどんどんたまっていきます。
本当は、日曜日にブログの更新をするつもりでしたが、日曜の朝、寝起き姿のまま、ボサボサ頭を掻きながらパソコンに向かっていたら、携帯電話のベルが鳴ったんです。♪♪
大学OB会メンバーのTさんからの電話でした。
Tさんは2年前にブログで「筋金入りの鉄さん」として紹介したとき、旭川在住でしたが、昨年から転勤で小樽に移り住んでいます。
「突然ですけど、これから、11時**分発の小樽行きに乗れます?」>
(鏡に映るパジャマ姿とすっぴん顔を確認しながら)「…んー、まぁ…」
「『1日散歩きっぷ』を買って乗ってください。長万部にでも行きましょう」
「おっ!?(小樽までじゃなくて!?)」
超特急で身支度して、
鈍足で最寄り駅まで走って、
快速に乗りました。

久々の小樽!
Tさんは「南小樽」から乗車してきて、
12:16 小樽駅に到着すると、ひとりで改札へ猛ダッシュ。
「ビール」を求めて駅の売店へ走ったわけですが(※わたしが指図したわけではないよ(´・∀・`))、レジが混んでいたそうで、購入できずに戻ってきました。
乗り継ぎ時間4分では、厳しかったようです。
12:20 ほぼ満席で、長万部行きのキハ150が発車。
ビールはなくても、Tさんご持参の旅の肴(鉄道の話題)はてんこ盛りです。
キハ150の性能の説明から始まり、山線に特急が走っていた頃の話とか、先週、わたしが乗車した花咲線のキハ54が、台車だけ22形のお古を使っている(いた?)から乗り心地が悪いんだとか、丸1時間、話は尽きず、
13:30 倶知安駅に到着。停車時間は12分。
Tさん、ビールを買いに走ります。
わたしは窓越しにそれを応援。

\(・∀・)/がんばって~!
応援の甲斐あって、無事にビールを買ってきたTさん。暑い中、ありがとうございます。
〝旅の肴〟は、新幹線の札幌延伸へと話題を変え、輸送の効率性と交通システムのあり方、地方路線の存廃問題へと展開していきました。
Tさんが鉄道を語る時、年代、距離、時間、馬力、速度、重量、年式、形式といった数字や記号、固有名詞が、極めて詳細にスラスラと飛び出します。
わたしが単位と数値から大きさなどのイメージを描いている間に、次の話題に移ってしまい、また単位と数字が出てきて、、、話に追いつけません。
1時間20分しゃべり倒したところで、車窓から「酒」の看板を見つけたTさん。
黒松内駅で小樽行きの列車との行き違いで停車中に、追加のビールを買いに走ります。

\(・∀・)/がんばって~。
しかし、応援むなしく、手ぶらで戻るTさん。酒屋は日曜日はお休みでした。
15:15 終点「長万部」に到着。
すぐに車両の切り離し作業が始まって、
「ほら、今、運転士があそこの信号を確認していたでしょう」と、Tさん。

「……」
そんなところ、ぜんぜん見ちゃいません。
わたしの視線の先にあるのは、、、。

まぁ、これは冗談としても、Tさんが見ているものとは、きっと違うんです。
今度はホームにしゃがんで、レールをじっと見つめて、
「すごいな、このレール。1964年って刻まれてる。50年も使い続けているんだ~」

(レールの内側に1964とありましたが、暗くて写真には写りませんでした。)
レールのそんなところ、今まで見たことなかったです。
うぅーん、やっぱり、本物の鉄さんは見ているところがぜんぜん違います。
それでいて、「僕は鉄道マニアじゃない」と言います。
鉄道好きのジャンルでいうと「語り鉄」を自称していて、「お酒を飲みながら、鉄道について語り合いつつ、列車で旅をするのが最高の楽しみ方」とのこと。
それって、「乗り鉄」では?と思いがちですが、意外にも、普段は車ばかりで、九州・四国にはまだ行ったことがなく、道内も釧網線や江差線など乗ったことがない路線があるそう。
そして、
「鉄道好きが最終的に行き着くところは、エンジン(エンジン音)」と、のたまう。
15:19 札幌行きの北斗11号が発車すると、
「うわぁ、すっごい加速力だぁ!すごいですよね、この加速」

「よね、」って同意を求められても、何のことやら、わかりません。
15:28 今度は、函館行きの北斗14号が入線すると、
「さっきの車両と同じに見えるでしょう。でも、違うんですよ、これが」

どれが。
そして、彼がそう言った後の記憶が、どういうわけか、まったくありません。
Tさんが列車の観察に集中するあまりに、それきり口をつぐんでしまったのか、
それとも、Tさんは車両の違いについて説明してくれていたのに、単にわたしの頭が受け付けきれなくて、メモリーされなかっただけなのか?

わたしとは違うところを見ているんでしょうね。
Tさん、もう1回、説明してくれます?
16:33 折り返しの小樽行きに乗り込むと、お約束の「かなやのかにめし」をつつきながら、Tさんがコンビニで買ってきてくれた「國稀(くにまれ)」をチビチビやりました。
「飲み鉄」だけは共通していたみたいです。