傷心の旅 in 千葉(2)~久留里線~
1週間前ですが、登別のヒグマフォーラムに参加しました。
その報告はまた追い追いということで、
3泊4日の千葉の旅の続きを先にお伝えします。
2日目、11月23日(木・祝)の朝。
湿っぽくも温かい気持ちに満たされた、前夜の余韻のごとく、
ホテルメッツ田端の窓には、雨粒がしたたり落ちていました。
その向こうには、いつものトレインビュ-。

暖房を入れたら、窓が曇っちゃった。(´・∀・`)ありゃ。

階下のカフェでも、窓越しに回送列車を眺めながら朝食を味わいました。
ただ、今回は「トレインビュープラン」にあらず。
「【ホテルメッツ田端限定】旧国鉄寝台列車復元浴衣付きプラン」なのだ!

宿泊料は朝食付きで税込み13,000円ほど(週末はさらに割り増し)。もちろん、浴衣はもらって帰ることができます。
「限定100着」に達してしまったのか、現在、予約サイトにはこのプランが見当たりません。
でも、私が予約したとき「好評につき第2弾」と記載されていたので、再販の可能性あり、です。
そんなこんなで、トレインビューを存分に堪能して、
のんびり10時にチェックアウト。
千葉方面へと移動を開始しました。

ところが、ふと、ホームの電光掲示板を見たら、
あろうことか、久留里線が大雨で運転見合わせという表示が!
思わず、前の晩、飲み交わした友人のN澤さんの顔が脳裏に浮かびました。
彼は、無類の雨男。
そして偶然にも、ゴルフ接待のために、早朝から久留里沿線に出掛けていたんです。
とは言え、私は前進するしかない。
市川でいったん降りて、フリー切符を購入。
その名も、「サンキューちばフリーパス」!

3,900円で、連続する2日間、千葉県内の普通列車が乗り降り自由というフリー乗車券です。
いすみ鉄道、小湊鉄道、銚子電鉄のほかバスにも乗れる優れもの。
ただし、9/1~11/30までの期間限定でした。
12:23 木更津に着いて、久留里線の乗り換えホームへ行くと…、
すでに空は晴れ渡り、なんと、久留里線も運転再開!
しかも、「定刻で」(・∀・)vやったー

思い浮かんだのは、お空の向こうのTくんの顔。
晴れ男の日本代表というくらい、晴れパワーを持っていた人でした。
ありがとう、Tくん。
13:01 木更津を出発。
雨上がりの田園地帯を、徐行運転でトコトコ揺られ、

14:08(+数分の遅れ)で、終点の上総亀山に到着。

折り返しの列車には乗らずに、ここで3時間ほど散策して、17:15の列車で木更津に戻る計画でした。
少し歩いたところに、ダムだったか湖だったか、景勝地があることを事前に調べてあったので。
駅前の商店に掲示されている観光案内の看板で、その位置を確認してみたところ…。

…。
現在地さえ見つけられない有り様。
水色の部分が川だとすると、濁流に街が飲まれているってこと?
…(;´・ω・)
大雨が降った直後だし、この看板を見ちゃうと、一抹の不安がよぎって、
散策中止を決断しました。
14:23発の折り返しの列車に飛び乗り、計画修正。
このまま帰るのはもったいないので、
14:41 この路線の名称の元にもなっている「久留里」駅で途中下車。

やはりね、その土地の名所をきちんと訪ねて、名産品を食すということが、旅人としての礼儀作法だと思うんです。
久留里といえば、「久留里城」。
ただ、駅から歩いて行くには、ちと遠いのよねぇ。
そんなことをブツブツ言いながら歩いていたら、
すぐ近くに、あるじゃないですか、お城。

商店街のゲートですけど、ほぼ、お城と言っていいでしょう(*゚▽゚)うんうん
お城を見たってことで、いいよね?
ね?
で、次は名産品。これも大事。
久留里は、水が美味しい土地なのだそうで、湧き水の水汲み場もありました。
そして、美味しい水のあるところ、コレもある。

地酒「福祝(ふくいわい)」の小瓶を2本、旅人の礼儀として、お土産に買いました。
15:42 久留里を出発。

16:24 木更津に着き、鈴市という専門店で落花生を買って、
18:42 内房線に乗車。
19:45 館山駅で下車。
駅前の、これまたトレインビューホテルに宿を取り、「福祝」の大吟醸で一杯やって、夢の世界に落ちました。

~つづく~