線路工手の唄
ご乗車ありがとうございます。東北新幹線「福島-仙台」間が運転を再開しました。(*゚∀゚*)ゞ
4月25日の朝、東北新幹線の福島-仙台間が、3月11日の震災以来、45日ぶりに運転を再開しました。
残る「仙台-一関」間も今月29日に再開予定だそうです。復興への第一歩として、とてもウレシイ出来事です。
でも、運転再開の目途が立っていない在来線が、まだたくさん残されています。
トコ始まる コイショット
コラショット コイショット
コラ朝から ホラ朝から
コイ晩まで コラ晩まで
トコショット コイショット
これは、奥田登さんの『鉄道員の背中』(2010年11月15日初版発行)という短編小説の、「線路工手の唄」という話で登場する一節です。
同書によると、
線路を搗(つ)き固める『保線音頭(トコショット節)』は仙台地方から始まったと伝えられていて、「ドゴ ハズマル」というように歌い出したものらしく、その後日本全国に普及し、歌詞もメロディーも地方によって異なるようになった
のだそうです。
線路工手たちが力作業をする際に掛け声にしていた唄なので、おそらく、機械化された現在は唄われていないのかもしれません。
でも、仙台地方が保線音頭の発祥の地だと思うと、みんなで掛け声そろえて、復旧も復興も遠からず実現できるような希望を感じます。
先週、久々に出張で東京へ行きました。

街中は、どこも節電の努力が見えて、薄暗いです。
でも、以前のギラギラした夜の街の方がずっと不自然で、本来、夜はこういう景色なのだと思います。
新橋駅前のC11も、いつにも増して渋く輝いて見えました。

日本の鉄道を支えた線路工手たちの「トコショット節」が聞こえてきそうな夜でした。(´・∀・`)しみじみ