赤いスィートピーの疑惑



 ご乗車ありがとうございます。「スイッチバック~北の鉄道~」先行予約受付中です。(・ω・)ゞ


 STV(札幌テレビ放送)が、北海道の廃止路線をテーマに、過去50年の鉄道にまつわる映像を80分間にまとめたDVDを制作しました。

 価格は1,980円(送料別途、一律500円)。一般発売は4月10日です。

 3月15日までに予約すると、オリジナルポストカード(3枚)がもらえます。

 予約は、STVのホームページ、ローソン、サークルKサンクスで受付中です。

 わたくしは、1月中頃、テレビCMを見てすぐに予約いたしました。d(*゚∀゚*)ぬかりなし。


 ところで、仕事柄、1年でもっとも忙しい年度末が到来しました。

 「」という漢字は、「」を「くす」と書きます。

 お正月から玄関に飾っていた日本水仙が、花瓶の中でドライフラワーに成り果て、それに気付きながら1か月以上も放置していたのは、仕事の多忙さで、心を亡くしていたからに他なりません。(´・∀・`)いや、人としてだらしないだけ。

 荒みきった心を癒すのは、やっぱり、お花です。


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 甘い香りと安さが自慢のスィートピーを中心に、ひな祭りも近いので、奮発してたくさん買いました。


 スィートピーの生産が全国1位の宮崎県は、噴火の降灰で、商品の生育に影響が出ているそうで、とても気になります。


 スィートピーで気になることは、もう一つ。

 ♪♪ 線路の脇のつぼみは  赤い スィートピーゥィ~

 という、松田聖子の「赤いスィートピー」の歌詞です。

 わたくしのオリジナルCD「鉄道ソングVOL.1」にも収録している大好きな曲なのですが、この「歌詞」が腑に落ちないのです。


 花屋で3年半働いた経験がありますが、スィートピーの定番は、白、紫、ピンク。


 こちらは白いスィートピーと緑のトルコキキョウです。


  sweetpea_eustoma.jpg

 薄紫と濃い紫のミックスタイプもあります。


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 でも、「赤いスィートピー」なんて、一度も見たことがありません。


 それもそのはず。 スィートピーの「」は、最近までこの世になかったのですから。

 現在は、切花でも種でも赤いスィートピーは売られています(ただし、とても希少)。しかし、それは、近年の品種改良によって、徐々にピンク色を濃くしていって完成したもので、真紅のスィートピーが市場に出回るようになったのは、2006年のことです。


 最近は、こんな紫と白の「まだら模様」もありますが、


  with_dahlia.jpg

 少なくとも、松田聖子が歌っていた1980年代、赤いスィートピーは存在していなかったのです。


 作詞した松本隆は、スィートピーという花自体を知らなかったのでしょうか?

 松本隆は「ルビーの指環」など多くの名曲を生んだ作詞家ではあるけど、アイドルに提供した曲には、意味不明の歌詞が多いのも事実。(*゚ー゚*)b「風たちぬ」の“すみれ ひまわり フリージア~♪”も意味不明。


 仮説を立ててみました。


 ●仮説1:たまたま白いスィートピーを見かけて、赤い色もあると勝手に思い込んで作詞した。

 ●仮説2:「緑色」のことを「青」と呼ぶ年配者がいるように、ピンクを「赤」と表記したに過ぎない。

 ●仮説3:「奇跡の花」「夢の花」という意味を込めて、あえて存在しない赤い色に設定した。


 上記のうち、仮説2が有力な気がします。実際、「大輪(葬儀用に使う大きい菊)・」と呼んでいる商品は、濃いピンクの菊を指します(ただし、スィートピーのピンクを赤と呼ぶ習慣はありません)。


 こちらはサーモンピンクのスィートピーですが、遠目では「赤」に見えなくもないです。


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  (ワンカップ 鉛筆立てを花瓶に再利用しています。)


 だとしても、やっぱり、納得がいかないことが他にもあります。

 〝つぼみ〟の状態で観察しているのに、なぜ、赤い花だということが識別できるのか?

 スィートピーは「ピー」という名が付くとおり、マメ科の植物です。蔦(つた)がクルクルと伸びるので、棒を立てるか紐やワイヤーを格子状に組んで蔦を絡ませて育てます。

 そもそも、外来種の観賞花が線路の脇に自生しているわけはないし、栽培されているのも不自然です。

 たとえそうだとして、乗車中の窓から見つけたのか、ホームの上から眺めたのか知りませんが、〝つぼみ〟の状態では、色の識別以前に、スィートピーかどうかさえ、判別できないはずです。


 ♪♪ 線路の脇のつぼみは 枝豆か ソラマメ かもしれなーい ♪


 とするのが、正しいはずです。d(゚ω゚=。)そう歌おう。