ブログ1周年特別企画「小樽駅一日駅長の半日」
ご乗車ありがとうございます。2009年11月5日にブログを開設して、1周年を迎えました。(*・∀・*)ゞ
いつもご乗車くださっている皆さま、たまたま乗って来た皆さま、心より、御礼申し上げます。
この1年間のアクセス数は11,700件、1日平均32件です。
1日のアクセス数が最も多かったのは、なんと、
2010年4月15日「懸賞カテゴリー開設とエイリアン誕生」(108件)でした。
(OCNが毎日5人、印象的な写真を載せたブログをピックアップするコーナーがあり、そこで取り上げられたことによるもの。鉄道とハイジとブロンプトンがメインのブログなのに…複雑な心境です。)
さて、本日は、1周年記念特別企画としまして、ブログ開設のきっかけとなった「小樽駅一日駅長の体験談」をお伝えします。
というのも、一日駅長に就任するに至った「JR北海道鉄道フォトラリー第2弾」の〝過酷な道のり〟については書いていましたが、「一日駅長の当日の話」は、きちんと記録していなかったので、ずっとモヤモヤしていたんです。
過酷なフォトラリーの様子を知りたい方は「鉄道フォトラリー」のカテゴリーをクリックしてご参照ください。
~ 小樽駅一日駅長の半日 ~
2009年11月1日、当日のお話です。(JR北海道のプレスリリースでも告知されました。)
小樽駅一日駅長のメイン・イベントは、10:01に小樽を発車する「SLニセコ号の出発合図」です。
その時刻に合わせ、朝9時に小樽駅に召集されました。
駅に着くと、駅長室に通され、井上駅長やJR北海道の営業部の皆様とご挨拶。
壮絶なフォトラリーの経緯を、明るく楽しく愚痴っ談笑した後、札幌からくるSLニセコ号の入線を出迎えるため、駅長室の目の前にあるホームへ出ました。
9:18 定刻より2分遅れで、DE15に牽引されたSLニセコ号が入線します。

(右側が井上駅長)
乗客が降りてくるまでの数十秒、牽引車の取り外し場面を独占撮影。(*゚∀゚*)v゛

すぐに乗客がぞろぞろ降りてきて、あっという間に人だかりができます。

9:30 「委嘱状授与式」のため、また駅長室へ。
井上駅長から「委嘱状」を授与された後、「たすき」と「帽子」も着けていただきました。

続いて、真っ白い手袋を両手にはめて、「出発合図のリハーサル」です。
この「出発合図」こそ、当選の連絡を受けてからの10日間というもの、ずっと心配だったことです。
ちゃんと「笛」を鳴らせられるか、とても不安で…。(;´・ω・)いっそのこと、口でプルルルって言う?
毎日、仕事帰りに札幌駅のホームで、車掌さんが笛を吹く様子を観察しました。|ω☆)キラン
Amazon.co.jpで笛を探してみたりもしましたが、そもそも、笛を吹けるような場所がないことに気付いて(自宅もアパートだし)、事前の練習は断念しました。
心配事は、もう一つ。
小樽駅長さんが普段から愛用している笛を借りて使うのか?ということ。(;´・ω・)か、間接チュウ??
どんなに小樽駅長さんが良い人であっても、〝人類みな兄弟〟と言われても、、、いや、本当の兄弟同士でも、笛の使いまわしは、イヤです。(´・∀・`;)やだやだ。
リハーサルが始まります。(ウェットティッシュを鞄から出すタイミングを逃したハイジ急行。)
井上駅長と、JR北海道営業部の方が、ご教授くださいます。
「右腕をまっすぐ上げて、腕を耳にくっつけるような感じで、ピーンと伸ばしてください」
「その状態で、機関室の方に顔を向けて、『出発、進行!』と大きな声で言ってください」
「その後、敬礼しながら列車を見送ります」
( …? 手…? 大きな、声…?)
(ふ、笛は…(´・∀・`)?)
井上駅長との間接チュウ(o゚э゚)は、わたしの独り相撲でした。
再びホームへ出て、発車時刻までの20分ほど、井上駅長と一緒に機関車の先端に上がって、乗客の方々と代わるがわるヘッドマークを囲んで記念撮影をしました。

発車5分前。出発合図をする位置にスタンバイします。
井上駅長も隣に立って、丁寧に解説してくださいます。 進行方向を指差しながら、
「あそこの信号、今はまだ〝赤〟でしょ。赤のうちは、出発合図を出しちゃダメなんです」
脳天を揺さぶるような汽笛の音が鳴り響き、真っ白い煙が立ち込めます。

「ほら、信号が〝青〟になってますよ」
心臓が、高鳴り、ます。
10:01 出発時刻です。
私の前にしゃがんでいた営業部の方が、私に〝キュー〟を出します。
「出発、進行~っ!」

いつの間にか、大勢の人たち(一般人)からカメラを向けられていて、シャッター音がシャワーのように降り注ぎます。 こんなにたくさんのシャッター音を浴びるのは、これからの人生で、恐らく、結婚式くらいでしょうか。o(゚ω゚=o)絶対、浴びてやる。
とにかく、感激の大役でした。(P∀゚q。)
まだ、これで終わりではございません(*゚∀゚*)b゛
駅長室に戻って、交通新聞の記者さんから取材を受けた後(2009年11月10日のブログ参照)、井上駅長みずから、小樽駅の中を案内してくださいました。
「これは、PRC(Programmed Route Control)、自動進路制御装置と言います」

「運行中の列車が、どこでどうしているかという情報がここに集まって、信号や分岐器を制御するんです」
「左側の壁にあるのは、圧縮空気式除雪装置操作盤です」。

「冬場、線路のカーブ付近で車両の屋根から振り落ちて積もった雪を、高い風圧で吹き飛ばす機械です。北海道のようなパウダースノウの地域にマッチした装置ですけど、噴射音がすごいのが欠点。近隣住民から苦情が来ちゃうんですよ」
「これは、運行ダイヤを描いている職人さんの机。この図の読み方、実は僕もよくわかんない」

(指でなぞりながら)「こうして走って、ここが停車してるところ…だったかな?」
「何だかわかります?これ。」

「券売機の裏側なんですよ」
11:00 「委嘱状」や「たすき」「名札」などをお土産に包んでいただいて(さすがに帽子はもらえませんでした)、駅長室を出ました。
「一日駅長」だから8時間労働かと思いきや、「2時間」の夢の時間でございました。
小樽駅は、今年の9月から耐震補強をメインとした改修工事が始まり、完成は2012年春の予定です。
国指定重要文化財である駅舎の裏側を、改修前に見学させていただけたことも、とっても貴重な体験だったと思います。
何よりも、ただの素人の私に、マンツーマンで、駅長が直々にガイドしてくださったことは、今思い出しても、感激しきりです。
井上駅長、とても優しくて、ステキな方でした…(*゚ー゚*)
笛で間接(o゚э゚)するくらい、どうってことなかったかも。(←そもそも大勘違い)
こんなハイジ急行ですが、今後もかわらず、ご乗車のほど、よろしくお願いいたします。(*゚∀゚*)ゞ